幸せな一時





 これは貴方の何年後かのお話

 貴方と彼との幸せの1ページ・・・・・





   〜幸せな一時〜





「はっやっとっ??」

「・・・・・・・あ?」




 寝起き最悪

 私の夫、矢吹隼人




「もうっ!昨日、私に朝早く起こせって言ったのは隼人でしょう?」

「・・・・知るか」




 はぁー・・・・


 ため息をついていると隼人はもう一度布団の中に潜り込んでいった。




「ままぁー」

「あ、どうしたの?」

「おなかすいたぁー・・・」




 隼人より早く起きていたはお腹が空いてしまったらしい。

 お気に入りのくまの人形を抱きかかえたまま、寝室の扉の所で立っていた。




「ごめんねぇ、隼人が起きないから・・・・」




 そう言いながら横目で隼人を見るが、

 反応はなし。

 これはもう夢の中・・・・?




「ぱぱぁー・・・・起きてー?」

「・・・・・・・・・」

「ぼくのだいすきなくまさんかしてあげるからぁ」

「・・・・・・・・はぁ、しゃーねぇーなぁ」




 隼人パパ

 子供には敵わず。


 ごそごそと布団の中から出てきた隼人。

 髪の毛はぼさぼさで、欠伸をしながらの頭を撫でた。

 はと言うと・・・・




「はいっ!ぱぱおきたからやくそくのくまさんっ!!きたなくしたらだめだよー」

「んー・・・・・サンキュ」




 は背伸びをしながら隼人にくまの人形を差し出し、

 隼人はそれを受け取ってニカッと笑った。



 この笑顔がさいっこうに格好いい

 私、この笑顔には弱いんだよねー・・・




「お前何笑ってんの?」

「内緒♪♪」




 言うと、隼人は調子に乗るから。




「へぇー・・・・・」




 ・・・・・なんか嫌な予感するんですけど?






「なぁに?」

「くまさん返してやっからちょっとリビング行ってろ」

「はぁーい♪」




 隼人はをリビングに行くよう指示・・・命令すると、

 寝室の扉を閉めた。




「・・・・・・隼人さん?」

「はい?」

「・・・・・・なにしてるんですか?」

を押し倒してるんです☆」





 私はベットに押し倒され、目の前には隼人のドアップ。


 あぁー・・・・

 こいつ壊れた。

 じゃなくて!!




「ぎぃやっ!!っ・・・・・・・んっ?!」

「はい、ちょっと静かに?」




 に助けを求めたが途中で隼人のキスで遮られ、断念。

 朝からなんて奴なんだ?!




「・・・・・・・殴るよ?」

「隼人様の格好いい顔が台無しになっちゃうから止めて」

「・・・・・・・浮気するよ?」

「なんで?」

「妻の嫌がることをする人は嫌。」

「・・・・・・・誰と?」




 あぁー・・・・

 そっちを気にするの?




「・・・・・・・浩介」












































「・・・・・・・・・まじやめて




 隼人は早々と私の前から降りた。

 私も続いてベットから降りた時、隼人が軽くキスをしてきた。

 そして、抱きつかれ、耳元で言われた。




「俺、日向には負けたと思いたくねぇもん」

「・・・・・・・・(可哀想な浩介)」

「早く行かねぇとが飢え死にすっぞ?」

「・・・・誰のせいだと思ってるわけ?」

「・・・・・・・・さぁ?」












































 リビングにつくと、がテレビの前で倒れていた。




「きゃぁー!!が飢え死にしちゃったー!!」

「いやいや、死んでねぇだろ」




 走って駆けつけると後ろから否定の声。




「・・・・・・・ままぁ?」

「あ、生きてたー!」

「ぼくつよいからしなないよ?」

「本当?」

「うんっ」




 ぎゅっと抱きしめるとも抱きしめ返してくれた。

 その様子を扉付近で見ていた隼人が近づく音が聞こえてきた。




ー」

「なぁに?ぱぱ」

「お前にはくまさんいんだろ?ままは俺のだからだーめっ」




 そう言った隼人は私を抱き寄せて胸の中に収めた。

 突然のことで私は“ぎゃっ”という女らしさのカケラも無い声を発した。




「だめー!!ぱぱにはくまさんあげるからっ!!」




 必死に・・・そう、本当に必死に

 くまの人形と私を交換しようとしているをみて笑いがこぼれた。


 それでも私を離そうとしない隼人はなんて大人げないのでしょう。。。




「むぅー・・・・・ままにぱぱのひみついっちゃうよ!!」

「え″っ・・・・・」

「・・・・・・・秘密?」




 明らかに血の気が引いていく隼人。

 は頬を膨らませてくまの人形を差し出していた。




?」

「なぁにー?まま」

「ぱぱの秘密って何かなぁ??」

「ちょ、待てって・・・!!!」




 隼人を後ろに押して、と向き合った。

 隼人が必死に止めようとするが、は私が隼人から離れたことで満足していてニコニコしている。




「あのねー」

「うん?」

「みずぎとかね、はだかのおんなのひとがいっぱいうつってるのー」

「・・・・・・・・・ふーん

「・・・・・・(やっべぇー・・・・)」




 私は立ち上がり、後ろで冷や汗をだらだらと流している隼人を見て




「・・・・・・・・・・まじで浩介んとこ行くから」




 ニッコリと笑ってそう言ってやった。

 隼人は一瞬にして固まり、は嬉しそうにニコニコしていた。




、ありがとね」

「・・・・・うん?」

「今日はままと一緒にままのお友達の家に行こっかー」

「うんっ!!」




 の手を引いて歩き出せば、隼人は我に返ったようで。




「ちょ、待て!!まじ勘弁っ!」

「・・・・・・・・・じゃぁね、ご飯は作ってあるから」




 呼び止められたので、振り返ってまたニコッと微笑めば

 隼人はまたもや固まり

 私は“最後の一言”は優しかったかな?

 とか考えながらとりあえずは、本当に浩介の家に向かった。












































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あとがき

    すみませんっ!!笑
    隼人ー・・・・

    いつからこんな役になっちゃったんでしょう?笑



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