居場所





「ひーかり♪」




 そう言いながら俺に後ろから抱きついてきた女の子。

 実は……最近出来た俺の彼女。




   〜居場所〜




 はすげぇ可愛くて、

 なんつーか……俺の一目惚れだったんだけど。


 でも最初、俺には告る勇気なんて全然無かった。


 はいつも俺と同じ時間のバスに乗ってたから、俺はいつも横目でを追いかけてた。



































 ある雨の日。

 その時、俺がいつも見ていた女の子の名前すら知らなかったんだけど。



 それでも……いつも横目で追いかけてた女の子がバスの中にいないことに気がついた。



 俺はただそれだけの事でバスから降りた。

 傘も持ってねぇのに。


 あの女の子のことが気になって、

 次のバスの時間にはいつも通り現れるんじゃないかって心のどっかで思ってて。

 ひたすら雨の中待ってた。





 どれだけ時間が経ったかなんてわかんねぇ。

 気がついたら、雨もいつの間にか止んでて俺の視界の中にあの女の子がいた。




「どうしたんですか?!もの凄い濡れてますよ!!」




 まだ名前も知らないその子は俺の所に傘を持ちながら走ってきた。

 で、ポケットからハンカチを取り出して心配そうな顔をしながら俺に渡してきた。




「これ、使ってください」

「…………いや、別にいいよ」




 はぁ。

 我ながら素直じゃねぇよな。




「風邪ひきますよっ!!ほら!!」




 そう言って俺の目の前にいた女の子は強引にハンカチを押し付けてきた。

 ……から思わず受け取っちまった。




「………サンキュ」

「こんな所で傘も差さずに何してたんですか?」

「………………」

「誰か待ってた……とかですか?」

「あぁ。まぁ、そんなとこだよ……」

「そうですかぁ。」




 貴方を待ってました。


 なんて俺らしくもねぇ言葉を言えるわけが無ぇ!!




「あんたは?」

「私ですか?……そうですねぇ。何してるんでしょうね?」

「なんだそりゃ」

「わかりません。ただ、自分の居場所を探しているんです」




 言った意味が分かんなかった。

 横にいる女の子は晴れてきた空を見上げてどこか寂しげにそう呟いていた。



































「………俺の隣とかどうだ?」



































 一瞬自分でもビビッた。

 ……てか俺、今なんて言った?!


 や、まじで俺なに言っちまったんだ?!





 今言ったことを修正しようとして隣にいる女の子の方を急いで向く。

 その女の子は案の定、吃驚してた。




「や、いまのは………」

「それもいいかもしれませんね」

「……は?」




 ん?…………ちょっと待て!


 今のは俺の聞き間違いか?!


 次にその女の子がこっちを向いて

 笑顔で言った言葉に俺は耳を疑った。



































「貴方の隣に私が居てもいいですか?」



































 雨上がりのとある日。





 いつも目で追うだけだった女の子が





 俺の彼女になりましたっ!!




























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あとがき

    わぁお?!(何
    意味ワカンナイ。。。
    しかも連載かよっ!!笑

    つっちーが一目惚れです!!笑
    てかまだラヴラヴできてないじゃんかぁーー。




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