駄目なモノ





 ジェットコースター降り口からと日向が出てきた。

 タケとつっちーはまだ来てねぇみたいだけど……。





   〜駄目なモノ〜





「はー。怖かった!!」

「ぶっ……あはははっ!!自分が高所恐怖症なのくらいは覚えとけよ!!」

「や、だって!!………うん。今度からがそうします。」

「あはははははは………はは……は」




 大声で笑ってた浩介がいきなり固まった。

 何事かと私が浩介の視線を辿ると……


 そこにはすっごい怖い顔をした隼人と竜の姿。




「……………」

「………よぉ。日向、




 隼人はかなり低い声で喋りながらこっちを見てる。

 竜は竜で無言でこっち見てるし……。




「は、隼人?」

「日向くんwちょっとこっち来てくれるかなぁ?」

「ぇ、いや……遠慮します」

あははは………来い」

「…………はい」




 浩介は隼人に脅されて?何処かへ行っちゃった。

 降り口付近に残されたのは私と竜。


 ………怖いんですけど。




「………

「はぃ?!」

「……そんな驚くなよ」




 や、普通の人は驚くから!!

 いきなり無言だった人から呼ばれたら驚くから!




「あ、うん。……で、なに??」

「なんで日向と乗ってんだよ」

「へ?あ、あぁー。ジャンケン」

「は?」

「なんかジャンケンで乗る人決めたんだってー」

「…………」




 また無言になった竜。

 怖い。

 とっても怖いっ!!


 あぁーー。早く日向と隼人戻ってこないかなぁ?



 そんな事を考えてるとき、ジェットコースター降り口から啓太とつっちーが出てきた。




「やべっ!まじ楽しい!!」

「つっちー声でかすぎだから!」

「だってよ……」




 こんな会話を大声で交わしながら。




「あ、!!……………と、竜?!」

「うをっ?!まじで?!」

「……………」

「「怒ってらっしゃる………?」」




 啓太とつっちーの声が見事に重なった。

 なんか面白いなぁ。




「竜……。あ、あのさ!!あぁ!そうそう!!日向は?」

「………隼人とどっか行ったけど」

「「隼人と……………」」




 啓太とつっちーの顔がどんどん青ざめていった。

 そして顔を合わせてた。




「やっべ……」

「日向死んだんじゃね?」




 死んだ…とか怖いし。

 てかやっぱり先にジェットコースター乗っちゃったのが悪かったのかなぁ?

 ………隼人ってそんなにジェットコースター好きだったっけ……?



































 隼人と日向が戻ってきて、やっといつもの6人になった。

 隼人はすっげぇニコニコしてて、

 日向が心なしかボロボロに見えた……けど、それは気にしないでおこう。




「次、何に乗る??」

「乗るっつーか………お化け屋敷とかどうよ?」

「え″………」

「「「さんせーー!!」」」

「…………」




 いつの間にか元気になった日向も、隼人の意見に賛成した。

 あ、もちろん俺は大賛成♪♪

 タケも超ノリノリみてぇだし?

 竜は何も言わねぇから何処でもいいんだろうなぁ。


 ただ、だけはすげぇ嫌そうな顔をした。




「お化け屋敷は…………」

「なに?怖ぇの?」

「違っ!怖くなんか……」

「じゃ、いいじゃん♪」

「ちょ、隼人?!」




 の言葉に聞く耳持たずの隼人は、

 の手を握りながら妙に張り切ってお化け屋敷へと向かってった。


 俺等は置いてかれないよーに急いで2人を追いかけた。



































「あーあーあーあー………」

逝っちゃってるんだけど。。。」

「……タケ、そっとしておいてやれよ」

「うん………。」




 ど、どどどどうしよう?!

 みんなお化け屋敷の列に並んじゃってるし!!

 もう後戻り出来ないー………。




「本当に嫌なんだけどー………」

「……諦めろ」

「う″ぅーーー………」




 竜に肩を叩かれて、もうこれは諦めるしかないんだなぁと思う。

 竜は一言“行くぞ”って言って私の手をひいた。

 私は、もうしょうがないから竜の歩くペースに合わせて歩く。














「お前等遅ぇんだよ」




 みんなの所まで辿り着いて、隼人の第一声がこれ。

 ……そんなこと言われたってさー…………。。。




「って何お前等手ぇ繋いじゃってんの?!」

「え?!あ、まじじゃん!!」

「竜抜け駆けはずるいだろ!!」

「むっつりスケベー」




 4人は言いたいことを竜に言いまくる。

 竜の目つきが変わったのを私は見逃さなかった。




「…………行くぞ」

「へ?……え″ぇーー…………」




「「「「無視かよっ!!」」」」




「……………」




 そんなこんなで、とうとう私達がお化け屋敷に入る順番まで来てしまった。




「無理無理無理無理無理!!!」




 ホント駄目なんだってば!!

 お化けとか虫とか無理だしっ!!!




 が半分涙目になっている所に武田が近づいた。




、落ち着けって」

「お、おぉぉおぉ落ち着けるわけないじゃん!」

「泣くなよー」

「泣いてないしーー………」




 あきらかにどもりすぎなを見て武田は小さく笑った。

 そして次第に涙目になっていくを抱きしめると背中を軽くさすった。


 そんな2人に忍び寄る影が3つ。




「「「タケちゃん何してるのかなぁ?」」」

「……………」

「うわっ!!みんな?!」




 もの凄い形相で忍び寄ってきた4人に武田は身構えたが、

 の一言によって痛い目には遭わなくて済みそうだ。




「あ、次だよ………?」




「「「「…………ちっ」」」」

「……助かったぁー」



































 それから6人はお化け屋敷の中へと足を踏み入れた。



































 どんな様子だったかは………また違うお話で。



































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あとがき

    どんな終わり方やねんっ!!笑
    スランプ中。。。苦笑

    ……中に入ってからのことは短編みたいなので書きたいなぁ。と思った。笑
    し、そろそろドラマ沿いに戻らないと……!!汗(笑



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