はいつも、朝早く学校にいる。
まぁ、遅刻でさえもにとっては珍しい事。
そんなが今日、初めて学校を休んだ。
〜休んだ理由〜
「なぁなぁタケーー」
「なに?つっちー」
つっちーが扇子を仰ぎながら俺に声をかけてきた。
なんとなくだけど……つっちーのテンションが低い。
てかクラス全員のテンションが低いんだけど……。
「なんで来ねぇんだ?」
「………俺も知らないんだよねぇ」
「タケも知らねぇの?!」
「な、なんでそんなに驚くんだよ……」
「あ、悪ぃ。
……いや、っていっつもタケの近くにいたから何か知らねぇのかなぁって思ってさ……」
別にそんなにいつも一緒にいるわけでもないと思うんだけど……
……周りからはそう見えてるのかなぁ?
いっつもこの時間帯は隼人の意見でダーツが始まる。
けど、その隼人でさえ上の空。
竜は竜で無表情でいるから何考えてるのかわかんないし。
日向もボーッとしてる。
みんな大丈夫かよ!!
そんな時、ヤンクミが教室に入ってくる。
あ。次は数学か……
普段、俺達は授業なんて聞かないから時間割とか覚えてるわけがない。
まぁ、は別かな。
あ。……でもも英語と国語はサボってるか………
はその2教科が嫌いらしい。
前、理由を聞いたら“日本人なんだから英語なんかしゃべれなくてもいいんだーー!!”って言ってたっけ。
ちなみに国語は“国語なんか日本語しゃべれればいい”らしい……。
なんかってよくわかんない所があるんだよねぇ。
「……お前等、元気ないな。大丈夫か?」
ヤンクミが何か言ってる。
それに対してみんなは“おぉーー”とか“うぃーー”とか言ってるよ。
ヤンクミはその様子を見てため息をついていた。
この状況なら、その気持ちが分からないわけでもないね。
「はぁ、お前等はがいねぇと元気でねぇのか?」
「あぁ。……だってよぉ」
「何だ?土屋」
「はこのクラスのアンパンマンだかんな」
「………は?……ア、アンパンマン……?」
「おぅ」
アンパンマンか……。
間違ってない気もするようなしないような……。
まぁ、とにかくつっちーは“は3Dの元気の源”だと言いたいんだと思うよ。
………俺流の解釈だけど……。
「ふーーん。でも珍しいな。が学校休むなんて」
「珍しいどころじゃねぇよ………あいつが学校休むのなんか初めてだよ」
「えぇ?!初めて?!」
「あぁ。あいつサボるにしても一応は朝、出席をとるときにはここにいるんだよ」
隼人はそう言いながら教室の床を指差す。
ヤンクミはというと……が学校を休んだことがないというのにもの凄い驚いたらしい。
何でか分かんなかったから聞いてみたりした。
「ヤンクミ、が学校に来てたってのがそんなに吃驚することなわけ?」
「ん?あ、あぁ。はな……あたしが勤めてた前の学校に、学校サボッてよく遊びに来てたんだよ」
「「「「はぁ?!」」」」
「が来たのは2年の時だろ?」
「あぁ。よく知ってるな」
「教師が生徒のことを知らないでどうする!!」
「あーー。わかったから」
「で!!が高1の時、あたしが担任してた3年の教室によく来てたんだよ」
「……………」
この話には流石に竜も驚いたらしい。
クラスの他の奴等は目が飛び出るんじゃないかってくらい驚いてる。
「男しかいなかったのに仲良くやってたよ、」
「「「「男ばっか?!」」」」
「ん?そんなに驚くことないだろ?今だってそういう状態なんだし」
いや、そりゃ驚くよ……
が男子校で生活してたのは俺達とだけだと思ってたから……
「さ、授業始めるよーーーー」
ヤンクミは授業を始めようとしてたけど、みんなはそれどころじゃない。
が男子校で生活してたのが俺達とだけじゃないって聞いて、
なんかちょっとショックをうけたというか……
なんか………
何て言ったらいいか分かんないけど、少し淋しい気がした。
はぁぁ。今日黒銀に転入して初めて学校休んじゃった……。
風邪とかひいたわけでもないのに。
「、早く来いよ」
「あ。ごめん!!慎、ちょっと待ってて!!」
「何にそんな時間がかかるんだよ……」
実は今日は元白金学園生徒組と遊ぶの!!
メンバーは慎と、熊と、南と、うっちーと、野田と私の6人。
最近、やっぱりみんな仕事とか大学とか忙しくてなかなかみんな揃って遊べる日がなかったから、
みんなが空いてる日の平日である今日にしたのだ。
まぁ、私は学校があるけど。休んだってどうって事ないし。
それより私以外の4人が同じ日に空いてるなんて珍しいことはないから、私は今日でいいって言った。
「よし!準備OK!!さぁ、出発しよーーー!!」
いつもの制服とは違う私服。いつもと変わってないのはスカートだけ。
今日はちょっと、春っぽいイメージに仕上げてしました!!
で、ついでに今日はいつもしばっている三つ編みをおろしている。
本当は今日も三つ編みでいようと思ったんだけど、
慎が“髪をはおろしてた方が良い”って言うから今日は三つ編みなし。
「熊達とはどこで集合なの?」
「熊ん家のラーメン屋の前」
「へぇーー。……あ。慎」
「なに?」
「迎えに来てくれてありがとっ!!」
「…………あぁ」
は迎えに行かねぇと、絶対に熊ん家のラーメン屋に着くまでに他の男に捕まる。
……んなことさせてたまっかよ。
こいつ……自分ではそうは思ってないみたいだけど、髪おろすとすっげぇ可愛いんだよ。
だから迎えに来た。
なんて言えるわけがねぇ。
「慎?なにそんな難しい顔してんの?」
私が慎の顔をのぞき込むと慎はなにやら眉間に皺をよせていた。
そしたら慎は笑いながら答えてくれた。
「そんな顔してねぇよ」
だから自然と私も笑顔になる。
「絶対してたーー」
「してない」
「してた」
「してない」
「してて!!」
くだらない言い争いをした。
楽しいから良いんだけど……
けど、私が言葉を間違えちゃった。
「……何をだよ?」
「あれ……?違う!!」
「何が?」
「私はね!“してた”って言おうと思ったの!!なのに……あれ?」
「意味わかんねぇ」
そう言って慎に笑われた。
別に笑わす気はなかったんだけど………
そんなことをしてるうちに熊の家のラーメン屋の前まで来ていた。
「………熊達いないじゃん」
「どうせ中にでもいんだろ」
そう言って慎は勝手に熊の家のラーメン屋に入ろうとする。
っていうか入っちゃった……。
まだオープン前なのにドア開いてたし。
「不法侵入」
「違うだろ」
「…………熊ーーーーいるーー?」
「いねぇじゃん」
「うん」
なんでいないの?!熊!!
うっちーとかも此処で待ち合わせなのにいないし……。
「電話は?」
「はぁ、そうだな。……してみっか」
慎が携帯をとりだして電話した。
誰から電話するんだろう?
PiPiPiPiPi――――――
『あ、はいーー』
「熊」
最初に熊に電話したっぽい。
熊、何やってるのかなぁーー?
「なんで家にいねぇんだよ」
『へ?なにが?』
「………に代わる」
慎は携帯を私に渡した。
その時、耳元で“熊、今日のことわかってねぇぞ”って……
「えぇーーと、熊?」
『おぅ!……も慎と一緒にいんの?』
「何言ってるの?……今日みんなで遊ぼうって約束……」
『あ。……悪ぃ。今日はちょっと駄目だわ』
「へ………?」
『急に仕入れしなくちゃいけなくなってよー』
「………そっか、ならしょうがないね!」
『ほんっとにごめんな!!』
「いいよいいよ!!その代わり、今度タダでラーメン食べさせてね」
『おぅ!!まかせとけ』
熊がそう言ったのを聞いて私は“ばいばーい”って言ってから通話を切った。
んで、携帯は慎に返す。
「………熊、来られないんだって」
「へぇ」
「他のみんなにも連絡してみよう!!」
「その必要はねぇな」
「え?」
だっているじゃねぇか。
俺等の後ろにある電柱に隠れてる。……つもりなんだろうけど、思いっきり見えてるし。
ついでに言うとうっちーも南も野田もいる。
ん?メール……?
「なに?慎、メール来たの?」
俺ははもう一回携帯をとりだして見た。
送信者:うっちー
本文:まぁまぁ2人で楽しんできてくれよ!!
邪魔者は消えるから♪ではではごゆっくり〜〜w
うっちー……最後に“w”とか付けんなよ。
キモいぞ。
「しーーんーー??聞いてる??」
「ん?あ、あぁ」
「はぁー。それにしてもなんでみんな来ないのかなぁ……?」
「ま、いいじゃん別に………時間勿体ないし俺等だけで行っちまおうぜ」
「…………うんっ!!そうだね!!」
そう言っては笑った。
ま、とりあえず今日の所は熊、大目に見といてやるよ……
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あとがき
う〜ん。ドラマに間に合ってないのに、
オリジナル(?)いれちゃったよ……。
しかも次回に続くし……。
何してるんだ私!!!(泣
足跡代わりに押してやって下さい♪ ついでに一言頂けると嬉しいです!
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